簡易日記(2007年4月〜6月)

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6月30日

今日で6月終わり…って,日記の掃除をしなくちゃいけないってこと?
任意の2次元位相多様体は三角形分割可能である,という(古典的)定理の証明をフォローできた気がした.


6月29日

ここをクリックして出てくる文章は日記ではありません.)
P氏の講義の最終日.
特異ファイバーを意味する円弧たちの絵をブロー・アップにより次々に変化させていき
絵の一部にこのパターンが出てきたので,その近傍をごっそり取り去って有理ホモロジー球体を貼る.
という,正確に説明できているか分からないけれどそういう構成が繰り返し出てきた.
キャッソンハンドル勉強会で4次元の話を聞くに多少に慣れていたためか,面白い話だなと思えた.
けれど,それこそ4次元多様体のことなら何でも勉強して素早く身につけられる,という人でないと
研究の前線にはたどりつけないのだろうな.

日程を通して,Scorpan の "The Wild World of 4-Manifolds" は副読本として結構役に立った.
この調子だと来年くらいにはこの本も古いものになってたりして.
P先生ありがとうございました.


6月28日

先人は思いついた.何らかの物体を厳粛に取り扱うことで,列車の安全を確保することができるということを.
それをテーブル,椅子,ビールジョッキ,数学辞典,とでもするがよい.
様々な理由で,その物体として穴のあいた金属製の円板が選ばれ,タブレットと呼ばれているが,いちおうは恣意的なことである.

昼休みにNさんに質問されて改めて調べてみたのだけど,久留里線ではタブレットがまだ使われているらしい.
スタフは stuff のことだと思い込んでいて間違えて説明してしまった.杖や棒とかいう意味の staff であるらしい.
高知大に行くときに路面電車が使っていたのはスタフなのね.路面電車は追突は目視で十分防げるため,
同じ方向に続行運転される最後の電車だけがスタフを持つ.
続行運転される電車をヒトカタマリで一個列車と考えてスタフ閉塞していると考えても同じ.

僕より年下の世代で通過中の通票授受をちゃんと見たことのある人は国内にはほとんどいないのかも.
残るはここだけという場所に「見物」に行くことで実見するのがやっとだった.


6月27日

確かに昨日P先生は講義を終えられるときに
「今まで延長してしまってすみません.明日からは正しい時間に終わります.」
とおっしゃっていたのだが,僕は正しい時間が何時なのか知らなかったので
あまりに早く終わったのにびっくりしました.

昨日はしっかり寝ていたし幾何的な構成が中心だったせいか,大きく後れを取った感じはしなかった.
同相だけど微分同相でないものが「違う」という感覚が僕には未だによく理解できない,どう違うのか.
などと誰かに聞いてみても,もはや無駄なんだろうなぁ,
要するにこうか.Exotic な国の住人にとっては exotic な物は存在しないということか.


6月26日

最近睡眠リズムが狂い気味.セミナーでかなり派手に眠ってしまい恥ずかしいところを見せてしまった.
P氏の講義.サイバーグウィッテン不変量の定義.ファイバー和に関する振る舞いを示す公式.
公式を認めると計算は高校数学テイスト.何でもそういうものか.


6月25日

今日は,「特段の事情なく」F先生の授業に遅刻してしまった.
先生と聴衆一同に申し訳ないことをしてしまった.
P氏の集中講義をひかえ,いつにもまして密度を高めた講義をされていた.

つづいてP氏の集中講義.
今日は五日間に話すことの概略.
これから先の方が具体的に多様体を構成する話で手ごたえがあるかもしれない.
多様体の定義から始めて(話の成り行き上?)一般常識を説明してくださり有り難かった.
F先生の講義が理論編ならP氏の講義はさしずめ実践編,ということになるのだろうか.

多様体の滑らかな三角形分割の存在一意性に関する文献をコピーした.
それほど紙幅を割いているようには見えない.まあコピーするくらいなら損はないかと.


6月24日

11時半起床だ.家の時計は正時に音楽を鳴らすのだ.レット・イット・ビーとか,
ロング・アンド・ワインディング・ロードであるとか,ビートルズとは限らないけど,
あまりよくは知らないのだけど,定番のポップスがオルゴールで流れるのだ.
起きてすぐに正午の音楽を聴くなんて,わが身分を鑑み,激しい自責と焦燥とを,感ぜずにはいられないことだ.
誰にも謝る相手がいないのだけど,僕は誰かに本当に謝るべきなのではなかろうか.
謝ったって仕方がないのだけど.強いていえばお天道様にでしょうね.
こうした気持ちをポジティブな方向に持っていける人になりたいしその能力こそ自分に足りないものであるように思える.
うーむ.悩める学部生の日記のようになってしまった.

5年以上に亘って毎日何かの証明をしているのに推論のスピードが本質的に向上した気がしないのはこれ如何に.


6月23日

飲み会の前にゼネトポをしすぎてヘトヘトだ.傍目にはヘトヘトには見えないだろう.
妹が引っ越しの準備をしている.こっちは大忙しなのに何をぼうっとしてるのこの馬鹿って感じに見えるだろう.

飲み会が終わった.僕が幹事をやったのはイントロだけで,祝われ役のはずのN君やK君に仕切ってもらった感じだった.
四面体の絵(見取図)が四面体に見えない中学生が増えているらしい.
$\pi_3(S^2)$ の生成元がなぜ零ホモトープでないのかが見て分かるかと言われると私は分からないと言うだろう.
ある人は分かると言うだろう.他人のことは言えない.


6月22日

絵とか一杯描いてあって具体的テイストな本の横に「トポスとは,」とか書いてある解説が置かれている私の机の上.
別にこの両者に深い関係があるとかいいたいのではない.私の机がたまたまそうなったといいたいのである.


6月21日

今日は複素解析の日だった.
結局複素解析はなめたら南天のど飴.
N沢君がいつになく攻めていた.

ジョルダン閉曲線定理の証明を理解したことになったらしい.


6月18日

今日はF先生が御出張のため講義は休み.
Dubrovnik の手配をした.
平日なので旅行代理店は暇そうで,店員がだるそうに機械をいじっていた.
一番安いのは残席がなくなっていた.我々の参加する行事の影響もあるのだろうか?


6月16日

こんな日記でよた話をしている場合ではない.


6月15日

6月も半ばなのだ.カレンダーは後ろへは戻らない.
破られた日めくりは元通りにならない.覆水は盆に返らない.

暗い話題ですみません
段々と引きこもりたい気分になってきた.むしろ積極的な意味で.
いや,そろそろ普通のトポロジストに感化される方向から脱していかないと
自分の存在価値なくなるんじゃないかという危機感があるのです.
まあそれでも,Milnor-Stasheff くらいはちゃんとフォローしておかないと
いろいろ不自由しそうな印象はありますが.難しいですね.

金田一先生に教わりました
外来語でない言葉で「ひゅ」を使うのは「日向(ひゅうが)」だけ.
外来語でない言葉で「びゅ」を使うのは「誤謬(ごびゅう)」だけ.

みなさんに質問です
0 の 0 乗は
(1) 1 である
(2) 0 である
(3) 定義できない
確か高校の模範解答は (3) であったような気もしますが,そういうのを抜きに.
ちなみに私は (1) だと思っています.

ややばい,○○ゼリヤの場所を思い出せない.(○○は特に名を秘す)


6月14日

僕は家に帰るあいだに途中下車して喫茶店に寄ることが多い.

今日の午後はH君の曲面結び目のセミナーを聴いた.
その場ではいまいちよく分からず
その後喫茶店でノートを広げて検討してみてもやっぱり分からなかったのだが
電車を待っているあいだに,ひょっとして,(間違いがないのなら)
非常に well-done な証明なのではないかという気がしてきた.
(well-defined とは固体が液体中に均一に分散していることをいいます.ナノテクノロジー用語英和辞典による)
なんて言えばいいか分からないけど,分かるってうれしいですね.


6月13日

僕はキャッソンハンドルの話はたくさん聞いてきたのだが,それについて能動的に勉強したことはなかった.
昨日はT先生から,キャッソンハンドルの芯を考えればよいではないか,と指摘を受けた.
まったくその通りだった.自分にはキャッソンハンドルがまったく定着していなかった.
というより,4次元多様体の分類という自分には手の届かぬ遠い世界の生物のように思っていたのだ.
別に遠い世界の生き物ではない.むしろ身近にいるもののような気がしてきた.

さて今日はつくばに久しぶりに行った.
今日は暴走発言をしてしまった.
糸の切れた凧のようになって最後は,昨今話題の何とか難民になり,
行き倒れるのもすべてが悪いとは言わないが,しかし,
私の人並以下の体力では,そうなっては数学を楽しむほどの健全の心身を維持することはできまい.
トポロジーにおけるある分野,ないし過去の深い業績に関する
人的資源の減少ないし不足について,対策を講ずることにコンセンサスは得られるか.

今日はちょっとカービィ先生の本を読んだ.
さすがだ.「直観に基づいてやります」的なことを明確に宣言している.
まだ修業不足だ.少なくとも再学習が必要だ.


6月12日

気分転換のうまい人がうらやましい.僕はといえば
毎日が反復横とびのようなというか,せいぜい反復横とびを踏み台昇降に変える位しかできないのである.
まあそういう星に生まれてきたのだな


6月11日

うちの近くでは線路の地下化工事というのをやっているのだが,それがまあ実によくできている.
プラットホームの上に板が敷かれるようになるのだが,
どうもその間にプラットホーム本体の破壊工事が進んでいるらしい.
道理で,歩くとゴトゴト音がする訳である.
最後は表面の板だけ残っていて,それを外すと何もない,という訳だ.よくできている.
線路の方も最近妙に枕木がふえてきた.それもコンクリートでない木製のものが.
こちらも何かの秘密が隠されているに違いない.

「リー群の位相」のまえがきがこんなに面白いとは知らなかった.
今日は連続体論の本を借りた.多少は decomposition の話も知っておきたいのである.
Spanier の本は密度が高い(物理的な意味で).読む人の心理から言えば分冊してもらいたいところ.辞書だと割り切ってのことか.


6月10日

今日は激しく寝てしまった.
そして激しく例を考えようとしているのだが,セミナーの前につぶれるかもしれない.
(注:セミナーは火曜日.)

そしてその例はあっけなくつぶれた.


6月9日

ていうか最近他流試合ばっかりじゃないのか?
何が他流か知らんけど.
うーん,今頃になって「悪の分裂」の弊害が出てきているかも.

最近眠い時間が多い気がする.どうも夏に弱いのだ.もうちょっと頑張るぞ.


6月8日

二週間ぶりにA先生の授業に出席.
なかなかに紛糾した授業であったのだけれども,
いつの間にか置いて行かれてしまった僕には何も言えない.
また微分幾何の勉強をするとついて行けるようになるのかな.

三年前に書いた自分の日記から(数学的なことを)学んだ.


6月7日

今日はA君の日だった.
連結リーマン面が自動的に第二可算公理を満たすことを示していた.


6月6日

うううう.ちょいまずい.
キミねえ,勉強してる場合じゃないんだよ.
さて,もう寝ますか.


6月5日

昨日のこと
Tまつさんに,久しぶりだね.大学変わったのかと思った.と言われた.
もっとコーヒータイムにでも出て存在感を発揮した方が良い?

クラインの壺上の S^1 バンドルは多様体としては1種類だけ,バンドルとしては2種類あるようだ.
違ってたらごめんなさい
ああ.どうも不本意なことに縛られているな.


6月4日

おいおい,思いっきり間違えてるじゃないか.
これを直して仕上げるだけで次回の発表になりそうな気がしてきた.

今日は Freedman の論文をコピーしてしまった.
どうも少し後に出た Freedman-Quinn のテキストとは取り扱い方が違うらしく,
向こうは Casson handle の代わりに capped grope なるものを使っていて,
そっちの方が単連結でない4次元多様体に適しているらしい.
なんとなく Casson handle が open 2-handle と同相なことの証明を知りたい人
が多そうだった.Freedman の論文を読む方がより役に立てるのかな?
Freedman の論文の方が印象としては読みやすそうだったしそれは良いことだ.
というか,読むな.


6月3日

そろそろ Dubrovnik を見据えて行かなければ.
アドリア海の真珠として知られるこの都は,Geometric Topology の都でもあるらしい.
(ここでの Geometric Topology の用法に関しては,新版の数学辞典または4月12日の日記を参照)
まあなんとなく町並みが複雑そうだし,言われてみればそんな感じである.
さすがに地下道がワイルドノットを成していたりはしないと思うが.

CH研究会で Freedman-Quinn を読んでくれたらうれしいなぁ,というようなことを言われた.
実際に説明するとなるともう一つ別の研究会をやるような感じになってしまわないか,そこまでして聞く人がいるか,
そして自分がそれを読んでいる時間があるか,色々なことが心配である.
先生もその辺を気遣っておっしゃっていたのでしょうが…
とはいえ,理性とは無関係に本能的に読んでしまう可能性は捨て切れません.


6月2日

(変換群論の研究集会で学んだこと)
大阪人の間には「ンガスンガスン?」と聞くと「ンガスンガスン.」と答えるという約束事があるそうだ.
なんかK会っぽい.Sさんは大阪のことを色々学ばなければならないらしい.

それから,いままで勉強に適していると信じていた京都の某喫茶店が,
実際にはあまり適していないということも分かった.
どうも隣に座っている人がじろじろ見てくる.
隣のことを気にしてくれるのはそれはそれでいいけど,やはり勉強している時に見られるのはなぁ.


6月1日

変換群論からも帰ってきました.

一週間も外出していると,いろいろ歯車が狂う.
帰ってきてから民放AMラジオなど聞いているあたり,
日常に回帰しきれていないことが伺える.
(自分の行動を観察して)

さすがに enthusiasm でCHに負けていた.
いや,自分こそが enthusiast にならなければ.
明日からも頑張ります.


5月28日

CH研究会から帰ってきた.
僕のいままで見た幾何学の分野の中で一番
Continuum Hypothesis に近いのではないか
という冗談のような感想を抱いた.
色々すごい人に会った.

「\mathbb{R}^4 の可微分構造のモジュライ空間は集合になりますか?
実は Gompf の結果を認めるとそれは分かるのですが」
と聞かれて,ちょっとショッキング.
二つのCHが,もし,万が一に,出会ってしまうと最初は簡単な意思疎通が図れなくて困ることが想像される.


5月23日

アルゴリズム的な証明より非構成的な証明が時として好まれるのは,
アルゴリズム的な証明は書くのも読むのも面倒だからでは?
というようなことを思った.

5月25日から 5月28日は Continuum Hypothesis ではないCHの研究会@群馬の避暑地.
5月29日から 6月1日は変換群論@りむす.
ごきげんよろしゅう


5月22日

今日は別のF先生の「双曲幾何」という入門書で勉強してたのだが,
さらっと書いて流そうとしている(ように思われる)場所を何故そうしたのかの一端を垣間見た.
難しくはないはずなのに,疲れた.


5月21日

「解決!ポアンカレ予想」を生協書籍部で見て,これは立ち読みだけにしとこ,と思った.
いや別に内容は面白いです.気が変わって買うかも.

すごく久しぶりに時刻表を買った.
最近,鉄道はブームらしい(思い違いかもしれない).
ネット上に乗換案内のある時代とはいえ持っているとそれなりに便利だ.
しかしさすがに数学の本たちに比べて嵩張る感は否めない.仕方ないことだが.

JRはいまさら思い出したように西ノ宮→西宮とかやったのね.
こういう同一視の範囲内の変更にはあまり意義を感じないですが.
また三ノ宮で同様のことをしでかすつもりでしょう.


5月20日

はぎはらさんの発表を復習していた.


5月19日

まじめにやり出したらセミナーの時間の十倍では足りないと思った.


5月18日

三次元多様体論.昔の人はよく考えた.
幾何学は論理力を試すものとよくいわれるがその通りと思う.
家に帰って見直してみたが分かっていないところは多々あるようだ.
自分が学習過程の始まりの始まりにいるに過ぎないことが分かった.


5月17日

今日は色々なことを聞いた.

アフィンフローについて.
モデル圏のLS範疇数について.
二次形式のミルナー予想について.
はーむぺーじの内容について.
つかれた.

はぎはらさんの話は二次形式の古典的な分類定理に一瞬で到達したあと,
ミルナー予想の自身による超絶技巧的な部分解答まで行ってしまうというすごいセミナーだった.
どうやったらあんなセミナーができるのだろうか.
よく分からないところを見直しとこ.


5月16日

半年前に始めたことには区切りがつけられるのか?


5月15日

僕のノートには「このノートは一万年保存できます」と書いてある.
その文字自体は今にも消えそうな灰色で印刷されているので百年くらいで消えるんじゃないかと思う.

世の中に深めるべきものは色々あるらしい.


5月14日

授業はもう零集合を除いて分からなくなった.

最近「トポロジーの絵本」が面白い.
こういうセミナーはどうだろうか?

(概要)「トポロジーの絵本」を読み,理解するところを話す.順番任意.分量任意.
(注意)聴衆は理解できるまで質問をつづけること.

いや冗談.


5月13日

なんか妙なことで時間をとっているんですが…頭が幾何学者でないから?
1960年代のポップスはいい.曲名はまるで覚えないけど,ラジオで聞いたままの感想で.ついでにトポロジーもいいたい.


5月12日

はあぁ〜.
$1/\sqrt{x^2-1}$ の積分の計算があってるか調べるために数学辞典を引いた.
いやー偉いです数学辞典.まさに人類の叡智の結晶と言わずして何と言おう.
(まあ,今回は積分ですが.)
ちなみに定数倍間違えていた.


5月11日

昨日が一日ずっと数学だったせいか疲れていて.講義を聴いていてつまらないところで詰まった.
三次元多様体セミナーへ.無限次元にしろ三次元にしろ,議論の核心的な部分は相応にたいへんだ.
たいへんじゃなかったらポアンカレ予想はずっと早く解けている.

あーあ,ちょっと鬱になってきてしまった.


5月10日

なんでも.数オリの皆様方に久しぶりに会いました.
ていうか彼ら(と十把一絡げな言い方はよくないとわかっているけど),
数論の話をしはじめると,すごい.いやなんでもの内容に関する話かな.よく分からなかったけど.
デニーズのランチョンマット代わりに敷かれている紙に計算しまくってた.

Kunen を読んでる物理学科の人とちょっと話した.
集合論のことをよく知らなくてあまり気の利いた話はできず.
とりあえず著者名は「きゅうねん」と読むことを教えた.
それと集合論者の頭の中はあるいは幾何学者のそれに近いかもしれないと意見を述べてみた.
ところで自分 Kunen の講演聴いたことあるんだったな.
中身は???だった.でも講演に集まっていた人は多かったから,流石は定番テキストの著者と思った.


5月9日

今日やったこととは何の関係もないが,小学校社会科の問題の定番として,
「青森県から山口県に陸づたいで行くのに,必ず通らなければならない県はどこでしょう?」
というのがあるらしい.

位相幾何的な推論は算数より先に社会科でやっていたのですね.
答え:兵庫県


5月8日

今日は午前午後と通してセミナーだった.
その他は平々凡々.帰りの電車で寝過ごす.


5月7日

F先生
世の中には分からないことが一杯ある.

ゼネトポ特集
Proper と universally closed との同値性に関する質問は,これで二回め.
写像に関する等式を説明するのに「バンドル図」を用いる方法が
もっと普及してもよいと思う.ベン図(懐かしい…)くらい普及してもよいと思う.


5月6日

ムーンライトながらは何時のまにか牛歩戦術をとるようになったらしい.
昔のアレ,新宿を 23 時 59 分に出ておいて立川まで停まらない増収策ね.
おまけに 375M ではなくて 391M か.割とどうでもよい.書店にて.


5月5日

幾何用語では標構 = frame = 枠,らしい.
連休は大半を微分幾何入門に費やしてしまった.数学の都会だ.迷子になる前に帰ろか


5月4日

個人的に花粉症シーズン終了宣言が昨日出ました.
花粉の有無が直ちに判別できるという嬉しくもなんともない特殊技能を背負って歩いています.

ゼネ・トポ
任意の開集合がパラコンパクトという性質についての質問?を既に複数回聞いている気がする.
この性質が必要になることは時々あるものなのだろうか?


5月3日

いまさら微分形式が云々と言っている自分が途方も無いアホに見える,
そんな優秀な後輩の日記を見ています.

僕はそういうのに昔ひどく落ち込みました.いま,その辺は一種の諦念というか,そんなの.
自分は自分以外になることができないというこの当然のことを理解するのに,何という時間を費やしたことか!


5月2日

最近,フランダースの「微分形式の理論」が自分に恰好の良書なのではあるまいかと思えてきた.
色々数学の本の訳書はあるが,残念ながら,
訳文の日本語のために原著の良さが減殺されているケースは多いと思う.
「微分形式の理論」に限って言えば,そのようなことのない,端正な訳文である.
そして僕に欠けている微分幾何の素養を補ってくれるのは言うまでもない.


5月1日

今日のセミナーは円周の力学系の発表につづいて,曲面結び目の発表を聞いた.
円周の力学系も職人技の光るところなのだが,
今日に限っては結び目が強かったと認めないわけにはいかない.
なんか,曲面結び目の話を聞いているときのみんなの様子は,

「我々は,もうれつに,幾何学をしている!!」

って感じで良い.

曲面結び目について全然聞いたことのない人もいるかもしれませんが,
4次元空間内に鎮座する閉曲面の様子について,それを3次元空間に射影してできる
自己交差のある曲面の絵を見ながら,ああだこうだ,と言います.(説明おわり)

この絵で正しいのか,こう動かせるのか,例えばこういう意地悪な場合はどうか.
そして,論証全体の流れとして,帰納法は本当に進んでいるのか.
ほとんど物理現象なんじゃないかと思えることを,論証に帰着して脳内シミュレートする力って
幾何学の力そのものなのではなかろうか.

ただそれでも,僕が曲面結び目を楽しいと思いつつも一歩距離をおいていることも,
ここで告白せねばならない.
もう似たようなことを幾度か書いているような気がするけれど,大声で独り言を呟く違和感を承知の上で.
僕は信条として,数学を,ZFC の体系で合理的に理解できるレベルに理論的な勉強ないし
訓練の進んでいる部分と,しからざる部分とに区別し,前者の部分のみで研究を行うことにしている.
区分線型トポロジーの勉強をある程度したこともあり前者の部分はだいぶ広がった.それでも,
本当にちゃんと分かっているのは位相空間論とか代数的トポロジーの初歩とか,そんな程度かもしれない.
まだ曲面結び目の議論がみんな前者に入ると確信できるほどに自分の力はついていないように思う.

それでも,これからも曲面結び目の話はそういった理屈ぬきに(論理を踏み外してよいという意味ではなく)
楽しむことができるだろう.
トリビア:Kずみ先生が「料理は非可換の極み」とおっしゃったのは 2003 年 5 月 8 日でした.


4月30日

Algebraic Topology シンポジウムに申し込まなかったことが何となく悔やまれてきた.
分からなくてもいいから聴けばいいじゃないかという気分にもなってきた.超大物ぞろいだし.
ちなみにF先生,O先生が講演されるそうだ.


4月28日

ごめんなさい今日は何もしませんでした

今日は55年前の「三つの歌」というラジオ番組を聴いて笑うことができた,
その頃にはテレビその他がなくて娯楽の中心だったということが実感できた.


4月27日

最近よくセミナーで他の人の発表を聴く.
それもそのはずで今年のセミナーは火曜と木曜で,
それぞれ午前の部と午後の部がある.よく聴いているはずだ.
セミナーは以前より好きになった.慣れてきたせいかもしれない.


4月26日

あれ
いわゆる一つの勘違いですか?


4月25日

Sと〜君の日記が更新されているのに今まで気付かなかった.
はーむぺーじに書いてあることが理解できなかった.
不覚.


4月24日

コンパクト開位相は面倒で出来たら避けて通りたいものである,と某所で見た.
面倒をカーペットの下に敷きこむことを選ばなかった以上,これは侮るべからざるものである.

今日はT研のセミナー.
のざわ君の発表を聞いて,その話し方が以前より確信に満ちたものになっているのを感じた.
こういうのを成長というのか.そういう段階に入っていて当然なのかもしれないが,
研究対象について僕には見通すことのできない独特の感覚があって,
それを背景に先生の質問に答えているように感じる.
もう大分,やることは違ってきているけれども,
こうした経験をする度に何か焦りのようなものを感じるのは四年のときから変わらない.

最近自分は「エンドの幾何」をやりたいと漠然と感じている.
多様体もとりあえずは閉多様体,さらには単連結なもの(後者の制約は本意ではないだろうけど)
に限って理論が進んでいるけど,コンパクトじゃないものについて意外と誰も知らないのではなかろうか.
思い上がりであるかもしれない思いつき.本気にしないでください.


4月23日

F 先生の授業に遅刻してしまった.たいへん不覚だ.
板書はのざわ君にコピーさせてもらった.
講義はライブ感が大事だ.先生が目の前で数学をしている様を視ることが大切だ.


4月21日

プリンタの説明書には何やらアース線を取り付ける必要があるとか書いてある.
しかもUSBケーブルすら付いてないし.アース線は付いてきたが,
調べてみると空調用のアース端子に付けるしかなく,それに繋ぐには長さがまるで足りない.

今日はそういうものを買いに新宿に行った.帰ってから電気工事まがいのこと
(といっても銅線の被覆をはがして,より合わせてビニールテープを貼っただけ)
をした.プリンタは無事に使えた.


4月20日

今日は数理のビアパーティー.そしてその後生協で買ったプリンタを持って帰った.
プリンタがあまりに重いので,駅から家までの間
駅      ×   ×  × × ×     家
(×は休憩)
の様になり,あやうく家の前で収束するところだった.

集合全体の集合が存在しないのは,ラッセルの逆理が発生するからである.
ということは,明白には誰も教えてくれなかった.
正則性公理による,という人はいたかもしれない.


4月18日

今日はオフの?日.○○な例をつくるのに成功したかもしれない.


4月17日

○○○○先生もとい小林先生の話を聞きに行った.
想像していたよりずっと親しみのもてる話だった.
457の先輩が大活躍.


4月16日

雨が降ったので青雲丸に登場ねがった.電車がすいていた.
F先生の授業を聞いていると元気がでてくる.前にも書いたかもしれない.
○○な具体例ができた→数学が矛盾→実はその例は○○ではない,な日.ブルーになる.

三十六計眠るにしかず.


4月15日

弱ホモトピー同値はホモトピー同値,という Whitehead の定理が成り立つカラクリを調べたりした.
ホモトピーが作れるという条件のもとではホモトピーが作れる,という同語反復かも分からない.
いや,うかつなことは言えぬ.


4月14日

最近検索で来てくれる人が少ない.

基本群の高次ホモトピーへの作用がいかに邪魔かを絵に描けて楽しかった.
ポイントは「余次元1の壁は左右を分かつ」ことか?


4月13日

A先生の複素ベクトル場の話とSさんの三次元多様体セミナーに続けて出た.
K君がかなりクリティカルな指摘をしていた.


4月12日

M1のセミナー.前半はアフィン流.後半は複素解析の復習.
色々な理由で買ったまま院生室の机に仕舞っていた数学辞典をやっと持ち帰ることができた.

数学辞典を繙いてみたが,いま個人的にもっとも注目しているのは
「幾何学的トポロジー」に独立した項目が設けられており,
幾何学的トポロジーの語が狭義・広義の両方に用いられていることを
明白に指摘している点である.

組合せ多様体の記事と可微分多様体の記事とが合流している点も興味深い.


4月11日

今日は数理の図書館で本を探して,そのあとラジカセを交換しに行った.
昨日ラジカセが壊れたと書いたが
本当は壊れていなかったかもしれない,ことが交換した後わかった.
どう壊れていたのか書かなかったが,具体的にはラジオに雑音が入り
全然聞き取れない,というものだった.
僕の部屋の隣に妹の部屋があるのだが
どうも妹の机の照明がつくと雑音が入るらしいのである.
ラジカセは妹の部屋からなるべく離して使うことにした.
不良品ではないかもしれない品を返品してしまった件については,まあ良いことにするか.


4月10日

僕はYさんに激しく誤解されているらしい.

数理棟のパーティーは 4 月 20 日です.会費 500 円とのこと.
今日はゼミで発表のあと,ラジカセを買った.
家にはもう10年以上使い続けているラジカセがあるのだが,
大分前にカセットの再生ができなくなっていた.
久しぶりに旅行中の記録テープでも再生してみるか.

録音ボタンを押した瞬間新しいラジカセが壊れた.
マジでキレる5秒前ってかんじ


4月8日

昨日の夜「小-中-菅」に汚れをつけてしまった.ショック.
すき焼き食べた.うまい.
絵で説明すると意外に速くできるような気がした.
発想がそもそも絵なんだから意外でもないか.


4月7日

いまさら障害コサイクリング.
コサイクリングってなんだ


4月6日

学年はじめのパーティーはいつあるのだろう? ○ろえ氏はもう知っている?
だめだ.11時半起床.そして一日中眠い.私は眠気のデパート,眠気の総合商社だ.

なにこれ
自分のやっていることがWhitehead 群の問題の可算群に関する部分肯定解によってムリになりそう.


4月5日

今日は10時に起きて,それでも結構早起きで時間を有効活用したような気になっている.
せめて毎日そうせよ


4月3日

今日のガイダンス,数学科っぽい文化に慣れていない人が聞いたらどう思ったろう,そんなガイダンス.
今日の飲み,みんな大変,新しい段階,そんな飲み.
同世代に助教登場の衝撃.

最近「はーむぺーじ」で検索されることが比較的多い.
「圏論 集合論」で検索した方,ごめんなさい.当日記はあまり貴方のニーズに沿ったものではないようです.

詰将棋の変則ルールの「最悪詰」は面白い.
詰方はなるべく詰めないように王手し,玉方はなるべく詰まされるように応じて,でも結局詰む,という手順をみつける.
詰方が玉方の駒を,玉方が詰方の駒を動かす,というルールだと考えるとわかりやすいかもしれない.


4月1日

自分の論文に向き合っていると,意識が朦朧としてきて,
自分が生きているのか死んでいるのかもよくわからない.
そんなに偉そうに言えるほど集中してやっている訳ではないですが.
それにしても最近マイヤー・ヴィエトリスを逆向きに書いてばかりだ.何故だろう….